メール送ればいいってもんじゃない
先日、大学の同窓会に行ってきました。
300人ほどが集まり旧交を温めました。楽しい再会もありました。
一室では懐かしののDISCOも。Earth, Wind & Fireとか燃えました。。。歳がバレますね(笑)
かつての悪友たちも、組織ではかなり責任ある立場。
で、ちょっとはビジネスの話もします。
私も仕事柄「最近会社の中でどんなことが起きてるの?」などと情報収集を。
いろいろな話があったのですが、印象に残ったのが某上場企業の重職にある友人の
「メール送ってくればいいってもんじゃないんだよな」っていう話。
私も企業の研修等でしばしば話題にするのですが・・・。
彼曰く、なんでもかんでもメールで済まそうとする部下が多いそうなんです。
「どう考えても直接伝えるべきことをメールで済ます。いろいろ言われないで済むから。」
「とにかく何でもCCで送ってくる。責任分散しようとしているのが見え見えなんだ。」
彼、話しているうちに少々怒ってきてしまいました(笑)
「メール打っている時間がムダだって。オレに言いに来いやっ」
まあ、ふだんの部下に接する彼の態度にも少々問題があるのかもしれませんが・・・(笑)
それは、今日は置いておくことにします。
ツールは使い方次第
私たちは、便利な情報ツールをどんどん手に入れてきました。
それを、必要な直接報告を省略するために利用すると、情報が正確に伝わらずに機会損失したり、
出来上がったものを再度やり直さなければならなくなったりして、余計なコストが発生します。
責任回避や分散のために使っていると、プロジェクトや施策が遅々として進まなかったり、
瑕疵が見過ごされてしまい、後々大きな問題が発覚したりします。
(都庁もCCメールが多かったのかもしれません。)
責任の所在が曖昧な組織は、成果も上がりませんし、たぶん将来ロクなことがありません。
また、上司が膨大な数のメールを読むことに忙殺されて、重要度の高い本来的な仕事が後回しに
なってしまう可能性もあります。
便利な時代だからこそ、メールに限らずどんなツールも使い方のバランス感覚を養うことが
必要だと私は考えます。
どうでしょう、一度身の回りのツールの使い方の見直しを考えてみたら。
新しい制度やシステムを考えるよりも、意外に簡単で即効性のある職場改善かもしれません。