ル・マンで勝つチーム　負けるチーム

先日、このレースに長年携わって来られたエンジニアの方とお話しする機会がありました。

「勝つチームと負けるチームの違いって何だと思う？エンジンじゃないよ。」
「うーん・・・」と考えていると

「最終的に技術より勝るものって何だと思う？」
「マシン、技術、そしてドライバー。チームとしてそれをつなぐものは何？」

問いの答えは・・・。

チーム内の「関係性」なんだそうです。
「ドライバーがエンジニアやメカニックをどれだけ信頼できているか」

ル・マンでは13キロのサーキットを3分ちょっとで1周！するそうです。
直線でのスピードは時速350キロ以上。のぞみを抜き去るスピードです。

そのスピードでコーナーに突っ込んで行くのを想像してみてください。
その時、ドライバーがどれだけブレーキを踏むタイミングを遅らせられるか？
他の要素もあるけれど、突き詰めるとこれこそが究極のポイントだそうです。

ドライバーも命を預けているので、チームを信頼できていないと、
どうしてもコンマ何秒の世界でブレーキを早く踏んでしまう。
つまり、最後は技術ではなくて、信頼でブレーキのタイミングが決まるそうなんです。

レースを間近で見てきた匠の出した結論には重みがあります。
私たちの日常やビジネスの世界でも同じことが言えるかもしれません。

「あなたの部下は、どれだけ無意識にブレーキを踏んでいますか？」

コーチブルーオーシャン
岡　俊宏

お知らせ

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